ものづくりの幅を広げる:会員限定講座 レーザーカッターの使い方
ツバキラボでは会員の皆さんにあらゆる観点でものづくりを楽しんでもらいたいと思っており、可能な限りツバキラボの機械・設備を使ってもらえるようにしています。
その中で、これまで会員のみなさんには使っていただいていなかったレーザーカッターもこれからは使ってもらいたいと考え、この度会員限定講座として、「レーザーカッターの使い方講習」を実施しました。
レーザーカッターを使うことによって、名入れやロゴマークなどの彫刻ができるようになり、さらに正確な治具づくりも可能になります。レーザーカッターは木工と非常に相性が良いのですが、機械そのものが高価ですので、やはりシェア工房のようなところで利用できるのは便利なのではないかと思います。
レーザーカッターで大事なのはデータづくり
レーザーカッターを使うにあたり、いくつかのステップとルールがあります。大きく分けると「データづくり」と「ソフト・機械操作」です。
この中で、ツバキラボのようなシェア工房で使用する際にネックになるのが、「データづくり」です。
ソフトや機械の操作についてもノウハウがあり、特にレーザー出力と加工スピードのパラメータなどの設定は、素材が自然の木であればなおさら難しくなります。ただ、そのあたりは機械使用時にスタッフが一緒に作業をすることで対応は可能だと思っています。
しかし、その前のデータづくりについては、各利用者が自前で用意してもらえて初めてシェア工房という場所でのレーザーカッターの使用が可能となります。ですので、今回の講習では、このデータづくりからお話させていただきました。
データを作る、と聞くとちょっとPCを苦手とする人にとっては難しく感じるかもしれません。
今回は、講習参加者にPCを持ってきてもらい、それぞれお持ちの環境でレーザー出力できるデータづくりができるか、試してみました。
よく利用されるIllustatorは高価なドローイングソフトですので、会員の皆さんに購入していただくことはもちろんできません。そこでフリーソフトで、高機能なInkscapeを紹介させていただき、それを使ってデータ作成を試みました。
ほかにも、オフィスソフトWordをつかってのデータ作成も試してみました。
レーザーカッターの機能にあわせてデータをつくる
レーザーカッターの機能は、「彫刻」と「カット」に分かれます。
データをつくる際は、レーザーカッターのソフトウェアがその2つを認識できるように指定する必要があります。
それぞれ何をどのように指定すると思い通りのレーザー出力が可能になるのか、解説し、それぞれデータを作ってもらいます。
今回は、InkscapeとWordにてデータ作成をしましたが、レーザー出力をするために、一度Corel Drawという別のドローイングソフトを介します。
ですので、それぞれ作っていただいたデータを、一度Corel Drawで開き、各設定が正しくできているか確認してから、実際レーザーカッターの方へ送信します。
いざレーザー出力
レーザーカッターを使う際は、ツバキラボのPCにインストールされているCorel Drawでデータを開きますので、USBで各PCからデータをもらいます。
データが正しく作られているかを確認してから、出力するためレーザーカッターを制御するソフトウェアに送ります。
そこで、実際使う素材に適したパラメータを設定し、いざスタート。
今回は、栗の板をカットして、名前を彫刻した木札をつくります。
それぞれの木札ができました
写真はツバキラボのものですが、参加者のそれぞれの木札を作成しました。
特に、Wordでデータ作成したものも、レーザーカッターで出力できて、木札もできたため、参加された方も「難しくない」「これならできるかも」という気持ちになっていただけたんじゃないかなと思います。
今回は、4名の会員の方が参加くださいましたが、この講習も定期的に開催し、利用できる人を増やしていきたいと思います。
++レッスン情報++
木工技術6日間コース:
DAY 1: 10月24日(土)
DAY 2: 10月25日(日)
DAY 3: 10月31日(土)
DAY 4: 11月1日(日)
DAY 5: 11月8日(日)
DAY 6: 11月14日(土)
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