
ツバキラボ会員限定のペンターニング講習を実施しました。
今年もツバキラボ会員限定のペンターニング講習を実施しました。ペンターニング講習は、年に一度実施している会員向けのステップアップ講座です。今回は7名の会員さんが参加され、最近木工旋盤レッスンを受講された初心者の方や、長年通われている経験者の方が集まりました。
この講習の目的は、単なる体験ではなく、自分自身でペン作りができるようになることです。そのため、用意された材料を削って組み立てるのではなく、必要な道具や市販されている道具の特徴・違い、ペン金具キットなど、ペン作りにまつわる知識も幅広く学んでいただきます。
ペンターニングでは、バレルトリマーやペンマンドレル、ペンプレス機など、ペン作り専用の道具を使用します。道具や金具キットは種類が豊富で価格もさまざま。違いを理解するかどうかで仕上がりや作業効率が大きく変わります。
またペンターニングでは削る前に材料の下準備も必要です。ボール盤で木材に穴をあけ、真鍮パイプを挿入して接着。次にバレルトリマーでパイプと木材の表面を揃えます。
準備が整ったら、いよいよ木工旋盤での削り作業です。左右にセットした「ブッシュ」と呼ばれる金属パーツを目安に削っていきます。金具と木材のサイズをぴったり合わせる作業に、皆さん集中して取り組んでいました。そして胴体の削りが終わったら、研磨ワックスで磨き上げ、最後にペンプレス機で組み立てます。
完成したペンを手にした参加者の皆さんは、満足そうな表情でした。狙った寸法通りに仕上がった方もいれば、少し違う仕上がりになった方もいましたが、どのペンもきれいに仕上がりました。
講習後には、翌日にさっそく5本の金具を購入して製作された方もいらっしゃいました。木工機械を使う時に出る端材も有効活用できるようになったとのことでよかったです。今回の講習が、木工旋盤での制作の幅をさらに広げるきっかけになれば嬉しいです。
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