ノンレッスンメンバーの制作事例:初孫のために子ども家具を作りたい!
みなさん、こんにちは。 ツバキラボです。
会員制木工シェア工房としてオープンしたツバキラボですが、会員制度は2種類あります。レッスンを受けてから工房利用するレッスンメンバー、レッスンを受けずに工房を利用するノンレッスンメンバーです。
この2つのうち、ノンレッスンメンバーってどうなの?って思ってる方もいるかもしれませんね。
本日、ノンレッスンメンバーとして会員登録してくださり、8月に生まれる初孫のための家具を作りたい、というお母さんが作業をされましたので、ご紹介したいと思います。
最初は電話相談から
7月初旬のオープンしたての頃、問い合わせの電話がありました。
「8月に生まれる初孫のために何か作ってあげたいと思っているけど、頼めるかしら?」
ものづくりのなかに家族視点を重視しているツバキラボとしてはとてもうれしいご相談です。お時間があるのなら詳しい話をきくためにもぜひ一度見学にいらしてください、といったところその日にうちに見学に来られることになりました。
お客様のアイデアとツバキラボの制作経験を合わせてアイデアを固める
見学に来られたのはもうすぐ初孫が生まれるという女性の方。ツバキラボを見学してもらい、レッスンを受けるかどうか悩まれていましたが、まずはノンレッスンメンバーとして制作をすることにしました。
その場でどのようなものを作りたいのかお聞きしたところ、子どものテーブルにもなって椅子もあって収納もできるようなもの、ということでそのアイデアをお聞きする中で、私の制作経験から提案もさせていただき、デザイン、サイズなどをまとめていきました。それをもとにツバキラボで設計図を起こし、後日お送りすることになりました。
そして、その場で作業日を予約されていきました。
帰ってからもアイデアが次々と
その方は、自分で作ることができる、ということがうれしかったようで、さらにアイデアが膨らみ、帰宅後に再度電話を下さり、こんなことができないかしら、ここはこういう風にしたほうがいいのでは、といった要望をくださいました。それをもとに設計図を起こし、メールにて送付。その案でいくことになりました。
作業は大変だけど、やっぱり自分でつくるのがいい
そして本日、作業日を迎えました。ツバキラボは必要な材料を仕入れ、そして使用する機械等のセッティングをして準備しておりました。
早速作業開始です。
今回は、ハンディルーターをつかてあられ組加工をし、それらを組んで箱型の机といすを作ります。
ハンディルーターは意外と重たいもの。箱一つ作ろうと思ってもなかなか重労働です。慣れない作業と暑さで汗が流れ、体も力が入ります。
接着剤をつけて、箱を組んでいきます。精度はバッチシです。
急きょ予定していなかった作業も体験
イスのほうは同じようにあられ組ですが、補強として貫というパーツを入れます。
実はその貫に「数え遊び」ができるようにおはじきのようなものを通したい、と電話でお聞きしておりました。作業時間的にも予算的にも予定よりオーバーしそうだったのでその時は断ったのですが、いざ作りはじめてみるとやっぱりそのアイデアを実現したいという思いがふつふつと湧いてきたようです。
ということで、急きょドーナツ状のものを制作して、貫に通すことにしました。
そこで木工旋盤という機械で貫を丸棒に加工し、さらにドーナツ状のものを10個作りました。私のほうで大半は作業しましたが、すこし体験も兼ねてお客様にもやっていただきました。
ドーナツ状のものは旋盤で丸くした円盤のまん中に穴をあけ、さらに角を丸くするために、トリマーで面取りしました。
それらを貫に通した状態で組み立てました。
4時間かけて完成しました。
最終的に4時間かけて完成した初孫のための子ども家具です。
イスは箱型机のなかにきれいに納まります。
数え遊びができるようにというアイデアからドーナツを入れた遊び心があるイスですが、向きを変えたりするたびにカタカタと木の優しい音が鳴りました。音を楽しむ要素も組み合わさりとてもいいものに仕上がりました。
息子さん夫婦も木のものが好きなようですので、気に入っていただけるとツバキラボとしてもうれしいです。なにより生まれてくる赤ちゃんがおばあちゃんが作ってくれたこの家具をいっぱい使ってくれる日が待ち遠しいですね。
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