【会員作品】オリジナルだからこその特別サイズのダイニングテーブル
ここのところずっと会員さんが制作した作品をブログに掲載することができていませんでした。日々たくさんの作品が生まれているのですが、ブログにあげる余裕がありませんでした。反省しております。
ということで、以前は、よく「レッスンを受講し終えたメンバーたちは今こんなことをしています。」というタイトルで会員さんの作品を紹介しておりました。久しぶりに、先日完成した作品をご紹介させていただきます。
大きなダイニングテーブル
ツバキラボにて木工を始めてもうすぐ3年になるツバキラボではベテラン会員さんです。これまで椅子を数脚作り続けてきました。
ゴールデンウィークも最終日。 この連休中ほぼ毎日工房を開けており、たくさんの人に工房利用に来ていただきました。 中には、ゴールデンウィーク中に完成させることを目標に連日来ていただいた会員さんもいます。 その中の一人、 長い時間かけて作り続けてきたイージーチェアが完成しました! レッ...
大きなテーブルを作りたい、と伺ったのは1年ほど前。ツバキラボのサロンには、代表和田が制作したテーブルが置かれていますが、それと同じサイズのものを作りたい、というもの。
1mx2mなので、一般的なダイニングテーブルより一回り大きなサイズです。
デザインはシンプルに天板に脚を4本金具でつなぐ、ということで特別難しいものではないですが、なんせ大きいのでいろいろと一人で制作するのは大変です。
材料は、ヤマザクラを使いました。
しかし、厚み40mmほどで幅広の桜を手配するのに時間がかかり、その間、もう1脚椅子つくります、ということで、結局1年前にテーブルを作るとおっしゃったものの、作り始めたのは今年の春ぐらいからでした。
ヘビー級の天板と反り止め
厚み40mmで巾1m、長さ2mの板を作るには、幅接ぎをするのにも1枚1枚がなかなかの重量です。会員さんと二人で汗をかきながらかんな盤で削りました。それから、接ぎ面取りをとり、ビスケットジョイナーで接合部(しかも2段)をつくり、いざ接着。ここで1枚の大きな板ができたわけですが、とにかくヘビー。移動するにも、裏返すにも一人ではできません。なかなか大変です。
それから、反り止めを埋め込む加工も会員さんにとっては初めてのものです。ルーターを使って、U字の反り止め金具をきれいに埋め込んでいきますが、墨を書いて、ガイドをセットして加工エリアを設定し、いざルーターで彫り込む。失敗は許されない工程ですので、緊張します。
それでもきれいに加工ができて、ぴったりとおさまりました。
その後、仕上げ作業としてサンディングをしていきます。サンドペーパーで150番で磨き、220番で磨き、水引をして、さらに220番で磨く。この大きな天板を磨くにも一苦労です。サンディング作業でも2日ほどかかっていたんじゃないでしょうか。
最後は、オイルを塗って完成しました。
制作期間は、脚の制作から入れると3~4か月ぐらいでしょうか。
自分でテーブルを作るといっても、簡単なDIYレベルではなく、しっかり素材を選び、技術と知識を持って制作すれば、より末永く使えるいいものが生まれます。
今回のテーブルは、これまで作ってきた椅子を並べて使うそうです。
さて、次は何を作られるのか、楽しみですね。
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