世界最大の木工旋盤の祭典に社員みんなで行ってきました！

2024年5月23日（木）～26日（日）、アメリカ・オレゴン州ポートランドで開催された、世界最大の木工旋盤の祭典「AAW International Woodturning Symposium」に社員みんなで行ってきました！

AAW(American Association of Woodturning)とは、主にアメリカを中心とした木工旋盤協会のことです。このAAWが毎年開催するのが「AAW International Woodturning Symposium」で、今年はポートランドでの開催でした。毎年多くの参加者が集い、今年はアメリカ国内のほか、８か国から、のべ2000人が参加されました。（AAWについて詳しくはこちら　）

さてシンポジウムでは、ライブデモンストレーション、メーカーによる木工旋盤や道具の展示即売会、作品の展示会やオークション、交流会など多様な催し物が行われました。中でも最大の目玉は、世界の著名なアーティストらによる80以上のデモンストレーション！渡航前から、どんなテクニックを見れるだろうかとワクワクしていました。ジャンルは、「Bowls, Platter（ボウル、お皿）」「Boxes（蓋物）」「Embollishing（装飾）」「Finishing（仕上げ）」「Hollow Forms（ホロイーイング）」「Multiaxis（多軸）」「Pens（ペンづくり）」「Segmenting（セグメンティング）」「Spindles, Finials（スピンドル）」「Tools, Techniques（ツールと技術）」と多岐にわたり、基礎的な技術から高度な技術まで、木工旋盤にまつわるさまざまなテーマのセッションが3日間を通して行われました。

ツバキラボスタッフは、「さらなる技術と知識の向上」を目標に掲げて、各々自分の興味のあるものを選んで見学。

木工旋盤で作る四角形のお皿、軸をずらして作るティーポット、非対称な装飾の加工、スキューチゼルを使った仕上げ…などなど、アメリカのウッドターナーの高い技術力、創意工夫を凝らした治具のクオリティ、そして日本にはないアメリカの自由な表現力にとにかく圧倒された一同でした。直接見て学ぶことができた機会。「旋盤で回すことだけにとらわれていなくてすごい」、「軸をずらす技術を習得して作品づくりに生かしたい」と皆の意欲がかきたてられました。

固定概念を覆されたデモンストレーション。さらに驚いたのは、デモンストレーターと参加者との近さでした。実演中も参加者から活発に質問が飛び交ったり、実演終了後デモンストレーターのもとへ質問に詰めかけたりと、著名なプロの作家にでも質問できる雰囲気が会場にはありました。日本のシンポジウムでそういった気軽な雰囲気は感じたことはあまりないので、とてもアメリカらしいなと思いましたし、アメリカ人の貪欲な学びの姿勢に、もっと頑張らないと、と刺激を受けました。

デモンストレーションと同時に、作品展示会や展示即売会も実施されていました。並ぶ作品は、彫刻を施したり、カラーリングしていたり、これは本当に木なのか!?どうやって作るんだ⁉と思うものばかり！

展示即売会に出品されていた道具類の品数にも驚きです。こんなアイテムがあるのか！とわくわくしました。

このシンポジウムに参加して見て学んできたものを、自分たちの中に落とし込み、ツバキラボ会員さんにも、新たな技術やより詳しい情報を共有していけるよう、精進してまいります！そして日本でも木工旋盤の魅力を広く伝えられるよう、新たなコトを創っていけたらと思います。

最後に代表和田による、熱気あふれるシンポジウムのレポート記事も「TURNING TALK」にて公開しています！よろしければこちらもぜひご覧ください。

世界最大の木工旋盤イベント AAW International Woodturning Symposium in Portland参加レポート