BLOG

ツバキラボの日々を
お伝えします。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ブログ
  4. もくわく – 地域の木材からできる気軽に使えるシンプルな家具
もくわく シンプル 簡易 家具

もくわく – 地域の木材からできる気軽に使えるシンプルな家具

2021年1月、私たちは「もくわく」という家具をリリースしました。下のリンクが「もくわく」のオフィシャルサイトです。

これは、京都にある暮らしの道具を販売するsumaoさんと岐阜県郡上市の白鳥林工協業組合さんと共同開発した、シンプルな家具です。

もくわく シンプル 簡易 家具

大小のサイズを組み合わせることで様々な収納になり、天板などと組み合わせればテーブル、カウンターにすることができるという家具です。その寸法もとてもこだわりがあり、どんな場所でも納まりよく使えます。

もくわく シンプル 簡易 家具

岐阜県産の「長良杉」を材料として使い、上下に積み重ねた時にずれないようにジョイントと呼ばれるパーツでくみ上げます。

もともと粗大ごみに捨てられる家具をみて心を痛めていたsumaoの代表 浜谷さんが、もっと永く使えるシンプルな家具はないのか、しかもそれをより身近な木材でできないか、という思いを持っていたところから、私たちツバキラボとつながったことで商品化の話に発展しました。

日本各地に産地が増える面白味

リリース後、この「もくわくプロジェクト」はさらに発展し、岐阜県のみならず、奈良県の吉野杉、兵庫県の六甲ひのき、福岡県の八女杉、神奈川県の津久井杉、京都府の京都杉と京都ひのきなどなど日本国内各地に生産者が増えていきました。さらに岐阜では長良杉だけではなく、岐阜県産の栗を使ったバージョンも追加し、そしてもくわくをより使いやすくするオプションパーツなども開発されるなど、どんどん広がりを見せています。(sumao 浜谷さんの熱意がすごい)

もくわく シンプル 簡易 家具

産地が増えていく面白味はどこにあるのか。

産地によって、同じ杉でも全く違う表情を見せます。いろいろな産地から買うことで、様々な木の表情を組み合わせたインテリアを作ることができます。

さらには別の観点からみると、ものづくりと消費の新しい関係がうまれるかもしれません。

作っている場所、人がちがうということは、材料そのものの価値や生産体制や設備なども違うことで、全く同じ規格で作っていても産地によって価格も違ってきます。同じものでも価格が違うというと、一見変に思えます。でも消費者は、どこか遠くの1か所で集中的に作られて、遠くから運ばれてくるものより、少し高くても近くの産地から買うという選択ができます。その選択には送料も判断材料としてあがってきます。ものの値段と送料を組み合わせて考えると別の選択ができるようになるわけです。

私たちは大量生産大量消費に慣れきっていて、ネットで注文すれば翌日届くという便利な社会の上で生活しています。一定金額以上物を買えば送料が無料になるというサービスも当たり前にあります。しかしよくよくその成り立ちを見ていくと、どこかにしわ寄せがあったり、誰かがその負担をカバーしていることになります。

ものを作り、売る側としてそのバランスをどこでとるべきなのか。「よいもの」の”よい”とはどういうことなのか。

もくわく シンプル 簡易 家具

もくわくプロジェクトを通してsumaoの浜谷さんやほかの産地の皆さんの思いなどを聞きながら、様々なことを考えさせられます。私自身、大量生産大量消費の世の中に疑問を持ったことをきっかけに、どの地域にもあふれている木という循環型資源でものづくりをしたいという思いで「木工」という世界に入ってきました。もくわくを通して、その当時感じた違和感や疑問の謎解きをしていきたい、これからあるべき地産地消のものづくりはどうあるべきか考えていきたいと思っています。

使い勝手のいいシンプルな家具を暮らしに取り入る

個人客だけでなく、すこしずつオフィスやカフェなどでの導入事例も増えてきました。ツバキラボのオフィスももくわくです。

いろんなカスタマイズができて、気軽に永く使える、必要なくなれば処分も楽にできる(そんなことはあってほしくないですが。。。)。環境にも優しい家具を多くの人に届けていきたいと思っています。

↓もくわくについて、詳しくはこちらをごらんください↓

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事