野球少年の憧れ!?野球のバットを手作りするカスタムワークショップを行いました^^
子どもたちの「作りたい!」という気持ち、毎年夏になるとその思いをどうしたらよいかと、お父さん、お母さんから相談を受けることが多くなります。そして、毎年1回、2回はその思いをツバキラボで実現する、ということが起こります。
今回は、「野球のバット」
小学4年生のお子さんをお持ちのお母さんから「野球のバットって作れませんか?」というお電話から始まりました。
話を聞くと、夏休みの工作で、「どうしても野球のバットを自分で作りたい」という強い思いがあるみたいでした。
ツバキラボでオーダーメイドのワークショップをするとなると、それなりに費用が掛かります。ただし、やるからには子供だましではなく、本物の体験をしてもらいたい、本物を作ってもらいたい、という気持ちが僕らにもあります。今回の問い合わせには、そのあたりのことも説明したうえで「ご検討ください」といって電話を切りました。
数日後、今度はお父さんから電話がかかってきて、ぜひやらせてあげたい、ということで急きょ野球のバットづくりを行うことになりました。
野球のバットは、アオダモ、ホワイトアッシュ、メイプルでつくられています。せっかくやるのであれば、アオダモでつくってもらいたいなぁと思いましたが、アオダモが手元になく、メイプルでつくることにしました。
当日は、お父さんと、4年生の野球少年、そして2年生の弟さんが見えました。
まずは、角材を丸くするところから始めます。
木工旋盤に木材を取り付け、ひたすら角を落としていきます。
これは子供にはなかなかハード!
初めての木工旋盤での加工である上に、ガツンガツンとかなりの衝撃を受けながら長時間削ることになります。バット工場では機械でダーーっと削ってしまうところですが、うちでやるにはこの工程から自らの手で削ることになるのです。
でも、そこはさすが野球少年。
「疲れたら、代わってあげるからね」というと、
「大丈夫です、自分で削ります」と。
すごい、執念。この気持ちにほれぼれします。
少しずつ丸くなって角が取れていく木材に感動しながらも、ひたすら削り続けます。
そして、ついに丸棒になりました!少し休憩もかねて、持参してもらった自分のバットの採寸をしてもらいました。どこがどれくらいの太さなのか。まずはそれを知らなければ、バットの形に削っていけません。
それから、採寸したその寸法を頼りに、バットの形に削り出していきます。
長尺であるが故、途中振動が激しく難しいところもありましたが、根気よく、削り続けました。
お昼の時間もオーバーし、最終的に3時間近く削り続け、1本の自分だけのバットが生まれました。
サンディングしてツルツルになったバットにワックスを塗りこんで完成となりました。
この大きな木工旋盤に向かい続けて、生み出したバット。
それから、旋盤から取り外し、余分なところをのこぎりでカットして、最後に記念として焼きペンを使って名入れしました。
今回作ったバットは、きれいに仕上がったわけでもありません。ところどころ削り跡が残っている部分もあります。でもそこが自分で作ったという証ですね。重さを計ると995g。なかなか重たいバットになりましたが、いい思い出になったことでしょう。
持参したバットと並べてみると、少し長めになりました。結局大人サイズになってしまいましたね。
最後、記念写真を撮らせてもらいましたが、さすが野球少年!
バシッとバッティングフォームを決めてくれました^^
お疲れさまでした!
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